大好きなわんことの新幹線旅行に憧れつつも、「本当に大丈夫かな?」と不安を感じていませんか?
車内でのマナーや持ち物、そして何よりわんこへの負担を考えると、なかなか一歩を踏み出せない方も多いかもしれません。
この記事では、犬連れ新幹線の基本的なルールから、ペット・トラベルアドバイザーとして私が実践している特別なノウハウまで、愛犬オッターとの実体験を交えて詳しく解説します。
これを読めば、事前準備から当日の流れ、車内での具体的な過ごし方まで、あなたの不安が解消され、わんことの旅がグッと身近に感じられるはずです!
ルールとマナーをしっかり守れば、わんことの新幹線旅は最高の思い出になります。
安心して旅の計画を立ててくださいね。
- ペットと乗るときの乗車賃はいくら?
▶︎動物ケース1個につき現金290円 - 新幹線に乗車できるペットの大きさは?
▶︎タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケース(キャリーケース)に入れたもの
▶︎ケースと動物を合わせた重さが10キロ以内のもの - ペットと新幹線に乗る時に必要なものは何?
▶︎タテ・ヨコ・高さの合計が120センチ以内の動物専用のケース - ペットと新幹線に乗るときはどの車両にも犬を乗せても良いの?
▶︎全車両乗車可能(自由席、指定席などの一般席、グリーン車、グランクラス) - 新幹線にペットを乗せるときペットカートを使えるの?
▶︎できません(一部分離できるものは条件あり) - 新幹線にペットを乗せるときスリングを使えるの?
▶︎できません(布状で形態が固定しないものは使用できません) - ペットを抱きながら新幹線に乗ることはできるの?
▶︎できません(ペットを全身専用のケースに入れる必要があります)
愛犬のカニンヘンダックスフンド:オッターと生後8ヶ月のヒルトン東京お台場での旅デビューから5歳までに車・飛行機・電車で40回以上旅行している旅行、お出かけ大好きな30代会社員。
●保有資格:ペット・トラベルアドバイザー/犬猫行動アナリスト/犬猫飼養アドバイザー/犬の管理栄養士/犬の皮膚被毛ケアリスト
●お仕事のご依頼:Contactフォームからご連絡ください。
-Contents-
新幹線にわんこは乗れる?料金・ルールと持ち物ガイド

「わんこと一緒に新幹線に乗ってみたい!」そう思ったら、まずは持ち込みルールを確認しましょう。JR各社では、わんこを「手回り品」として有料で持ち込むことが認められています。このルールをしっかり把握することが、安全で快適な旅の第一歩です。
料金とルール:手回り品切符とは
新幹線にわんこを乗せるには、「手回り品切符」の購入が必要です。料金は1個につき290円で、駅の券売機や改札口で購入できます。

- 全身が入る自立するキャリーケースに入れること
わんこが顔や体を出さないよう、全身がしっかり入るキャリーケースが必要です。
⚠️サイズはタテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内という規定があります。 - ケースと愛犬の合計重量が10kg以内であること
ケースとわんこの合計で10kg以内という規定があります。 - 手回り品きっぷを購入すること
わんこ1匹につき現金で290円です。
⚠️SuicaなどICカードでの支払いはできません。
情報元:JR東日本手回り品規定

わんこは手回り品に該当し、料金は動物ケース1個につき現金290円です。

大きすぎるキャリーバッグは、新幹線の座席スペースに収まらないこともあるため、事前に測っておくことをおすすめします。
普通手回り品切符の購入方法
わんこの乗車賃とも言える普通手回り品切符。こちらも必須アイテムです!ですが、この聞き慣れない切符、どこで購入できるか知っていますか?日常で使う自動券売機では購入できません。

では、どこで購入できるかというと、JR駅の改札口です。普通手回り品切符の購入ステップを以下に紹介します。
※購入は乗車をする当日のみです※
- JRの改札口にわんこを入れたケースを持っていく
- 改札口にいるJR職員にペットキャリーケースを見せて「手回り品切符ください」と伝える
- 現金で290円支払う
- 普通手回り品切符が発券される
Suicaなど電子マネーは使えないのでご注意ください。
手回り品切符は、降車駅まで必ず持っておきましょう。新幹線の中で車掌さんに提示を求められることもあるそうです。
例外)広島駅など一部の駅では改札内で購入!

JR改札口で手回り品切符を購入するとお伝えしましたが、広島駅など一部の駅では改札内で購入します。まずは改札口で手回り品切符購入の意思を伝えると、実際に購入できる場所を案内してくれます。
広島駅は改札内の精算所(構内図で駅事務室と記載された場所)で購入できます。
【犬連れ】新幹線での持ち物チェックリスト

新幹線での時間を快適に過ごすために、事前の準備は欠かせません。わんこが喜ぶアイテムをリストアップしてみました!
持ち物 | ポイント・備考 |
---|---|
わんこ用キャリーバッグ・クレート | タテ・ヨコ・高さの合計が120cm以内で自立するものを選びましょう 📝ペットキャリーバッグ 📝ハードクレート |
マナーウェア・マナーベルト | 万が一の粗相対策に持っておきましょう 📝マナーウェア |
ポータブルウォーターボトル | いつでも水分補給ができるように用意しましょう 📝ポータブルウォーターボトル 📝ハードクレート用ウォーターボトル |
鳴らないおもちゃ | 退屈しのぎに持っておきましょう 📝オッター愛用品:Kong |
長持ちするおやつ | 誤食に注意しながら楽しめるものをチョイス 📝例えば:Whimzees |
ブランケット・ショール | キャリーを覆って落ち着いて過ごす環境を作ってあげましょう |
乗車できないペットキャリーケースの種類

わんこを安全に運ぶためのキャリーケースにも、いくつか規定があります。以下のものは原則として新幹線に乗車できませんので注意しましょう。
- スリングなど、自立しない布製のペットバッグ
- 頭を含む全身がケースに収まらないもの
- ペットカートなど、ケースのサイズ制限を超える大きさのもの(※)
※ペットカートについての補足※
●車輪や手押し用の取っ手などを含めた全体の大きさが、ペットケースの制限内である場合のみ、有料の手回り品として持ち込みが可能です。
●車輪や手押し用の取っ手などが分離できる場合は、ケースがペットケースの制限内、かつ車輪や手押し用の取っ手などが無料手回り品の制限内であれば持ち込み可能です。
情報元:JR東海-手回り品
【プロが厳選】犬連れ新幹線に最適なキャリーバッグの選び方
新幹線での移動には、軽くて持ち運びしやすいfree stitchのスクエアトートがおすすめです。オッターは飛行機旅行用にハードクレートも持っていますが、電車旅には軽さ重視の布製キャリーバッグ一択です!

布製のスクエアトートなら、長時間膝の上に置いていても体が痛くなりません。オッターはMサイズを使っていますが、カニンヘンダックスには少し大きめサイズ。そのため、バッグの中で腰を曲げる必要もなく、回転したりゆったり過ごしたりできるので、長時間の移動でも負担は少なめです。また、バッグは自立するので新幹線の規定にもしっかり当てはまります。
【徹底解説】犬連れ新幹線、準備から乗車まで
わんこと新幹線に乗る旅は、ドキドキとワクワクが入り混じりますよね。ここでは、私がペット・トラベルアドバイザーとして、いつも実践している事前準備と当日の流れをご紹介します。
乗車前のひと工夫

わんこのエネルギーを適切に発散させることは、新幹線内で静かに過ごしてもらうための大切なポイントです。乗車前には、少し長めにお散歩をして適度な疲労感を与えましょう。これにより、車内でぐっすり眠ってくれる可能性が高まります。また、乗車の30分前にはトイレを済ませておくと安心です。
駅構内での過ごし方

駅構内は多くの人で賑わっています。新幹線に乗る直前まで、わんこをキャリーバッグやハードクレートに入れておきましょう。切符と普通手回り品切符を購入しておけば、通常通り改札を通るだけで大丈夫です。
新幹線でのわんこの座席はどこに置く?
新幹線に乗ったら、わんこのキャリーバッグは基本的に足元に置きます。通路には置けません。新幹線の座席は、足元のスペースが比較的広いので、キャリーバッグも問題なく収まります。

わんこの性格にもよりますが、オッターは抱っこされている気分になると落ち着くので、膝の上に置いて過ごしています。ただし、キャリーバッグからわんこを出すのはルール違反です。膝の上に置く場合も、必ずキャリーバッグに入れたままにしてくださいね。
[情報元: JRおでかけネット:手回り品]【犬旅好きからのお願い】新幹線や駅構内でのマナーについて
新幹線や駅構内でわんこをキャリーバッグから出して抱っこしたり、顔を出させたりしている写真や動画をSNSで見かけることがあります。一部のイベントや特別運行の列車では顔出しが許可されるケースもありますが、通常の乗車ではJR各社の定めるルールにより、わんこはキャリーケースから出さないこと、顔を出させないことが義務付けられています。

こうしたマナー違反が増えると、今後わんこ連れで新幹線を利用できるルール自体が厳しくなる可能性もあります。愛するわんことの旅を将来にわたって楽しめるように、すべてのドッグオーナーがルールとマナーを守ることが大切です。
わんこと乗車できる座席クラス

新幹線にわんこを連れて乗車できるのは、すべての座席クラスです。自由席、普通車指定席、グリーン車、そしてグランクラスも、ルールを守れば一緒に乗ることができます。グランクラスは一部の車両にのみ設置されていますが、その場合でも持ち込み条件は共通です。
犬連れ新幹線でのトラブル回避術|プロが実践する3つの対策
新幹線にわんこと乗るということは、犬好きさんだけでなく、出張中のビジネスパーソン、お子様連れ、犬が苦手な方など、様々な乗客の方と空間を共有するということ。私たちは「黒子」のように気配を消し、他の乗客に配慮することが大切です。
【対策1】刺激音対策

新幹線の走行音やアナウンス、そして多くの人の話し声は、わんこにとって慣れない「社会音」です。私は事前にYouTube動画を使い、わんこを音に慣らすトレーニングをしています。自宅などリラックスできる場所で、これらの音を流しておくと「音が鳴っていても安全な場所」とわんこが自然に覚えてくれます。

また、新幹線内ではブランケットやショールなどでキャリーバッグを覆い、外部からの刺激をシャットアウトするのも効果的ですよ!
【対策2】吠え声対策

わんこの吠え声は、犬好きの方でもストレスに感じることがあります。吠えさせないために、私は以下の3つの対策をしています。
- クレートトレーニング: クレートやキャリーバッグの中で静かに過ごせるよう、普段から練習しておきましょう。
- 鳴らないおもちゃ: 新幹線内の退屈な時間を楽しめるように、噛んでも音が鳴らないおもちゃを与えます。
- 乗車前の運動: 事前に散歩などで適度な疲労感を与え、乗車中にぐっすり眠れるように促します。
【対策3】抜け毛対策
抜け毛が他の乗客のご迷惑にならないよう、私はオッターに服を着させるなど、抜け毛を抑える工夫をしています。
【ペット・トラベルアドバイザー実践】座席・車両選びのコツ
ここからは、実際に私がオッターと新幹線に乗る際の具体的なノウハウをご紹介します。少しの工夫で、わんこもオーナーさんも快適に過ごせますよ!
静かな環境を選んであげる


オッターとの旅行では、できるだけ静かで人が少ないグリーン車やグランクラスを利用しています。クレートトレーニングで慣れているオッターでも、やはり知らない人の気配が多いと緊張してしまうものです。もちろん、グリーン車でも隣に知らない方が乗ってくることもあります。ですが、基本的には静かなビジネスパーソンが多く、オッターも気にならないようです。
グリーン車のおすすめ座席

私のお気に入りは、車両の先頭座席です。先頭座席の足元は他の座席よりも広々としているので、荷物をゆったり置くことができます。わんこのキャリーバッグを足元に置く場合も、スペースに余裕があるので、オーナーさんにとっても過ごしやすい座席だと思います。ただし、先頭座席は人気があるので、運次第なのですが…。
【犬連れ新幹線】よくある質問(FAQ)

まとめ
新幹線でのわんこ旅、挑戦してみたくなりましたか?多くのオーナーさんが抱える「うちの子、大丈夫かな?」という不安は、適切な準備と少しの工夫で解消することができます。ルールやマナーを守って、わんことの旅を最高の思い出にしましょう!
わんことの旅は、きっとあなたの人生をより豊かにしてくれます。この記事が、その第一歩を後押しできたら嬉しいです。

更新の励みになるので、この記事が面白かったり役に立ったらシェア・リンクで応援をお願いします🐶
よろしかったらポチッと応援お願いします(。・・)σ
わんこと一緒に電車旅をする時便利なキャリーバッグ
【軽量】布製キャリーバッグ
軽くて持ち運びしやすい布製キャリーバッグは、小型犬オーナーさんにおすすめです。
ダックスオーナーさんはわんこがバッグの中で腰を曲げずに過ごせる長さのものを選んであげましょう。
【頑丈】プラスチック製クレート
わんこの大きさに限らずおすすめなのがプラスチック製クレート。
布製に比べて形がバッグの形が崩れないので、ケージないでわんこが過ごしやすいのが特徴。
給水ボトルやトイレシートを取り付けることができるので、旅行中わんこが過ごしやすい環境作りができます。
飛行機旅もする予定があるというオーナーさんはIATA規格に沿ったクレートを購入すると流用できて便利です。

【便利】タイヤ付きキャリーバッグ
取っ手を畳んだ後のサイズが新幹線の手回り品規定内のアイテムを探し当てました!
大きめの小型犬から中型犬オーナーさんにおすすめなのがキャスター付きのキャリーバッグ。
重量感のあるわんこでも移動がしやすいです。
ポケットや機能が充実しているものが多く便利なのも特徴です。
タイヤ付きキャリーケース購入時は新幹線の大きさ規定にご注意ください。



この記事はこんなわんこオーナーさんにおすすめです🐾